2019年11月11日月曜日

11/11:フレッティングとピッチを変更

11/2の「16〜17世紀の宗教合唱曲を歌う会」では、毎年オルガンがミーントーンで調律され、テオルボもガンバもミーントーンのフレッティングが要求されるので (でも今年初参加のガンバさんはたぶん均等フレットのまま)、夏からそのように不均等フレッティングにしていました。
 
ところが、12/21のミュズィク・ドゥス🎄クリスマス・コンサートでも使う音律は、弱いミーントーンでしかも5度圏が閉じるというMarpourg (Marpurg) に近い調律で、去年はミーントーンのままで弾いていたら異名同音になるEs/Disで合わないという当たり前の問題が発生してしまい、さらに貼り付けフレット (タスティーノ) が必要になりましたので、今年は基本的に平均律にして、チェンバロでどうしても合いにくいところだけ少しフレットを移動させるという作戦に。

久しぶりに均等フレットにすると、やはり3ヶ月慣れ親しんだ不均等フレットとはとっさに押さえる位置が違うので、フレッティングを変えると最初はかなり戸惑ういますので、リハーサルの直前ではなくて少し練習もしておきたいので変更しました。

ピッチもフレンチなので440Hzから415Hzにしましたが(本当は392Hzにすると、よりヴェルサイユらしくはなりますが)、電子楽器とは違って単に音高が低くなるというだけではなくて、弦楽器の場合は弦を張り替えない限りテンションが下がるので、弾弦の感じが大きく変わります。
440Hzの時と同じような張りを求めても得られませんので、その張りに応じたタッチに切り替えなければいけないですし、フレンチなのでともかくエレガントに、なるべく音数も多く弾ければというのが今の課題です。

それで、ソロ曲はde Viséeのとある曲を今日も復習。
やはり弦のテンションが違うので、それに合うように弾かないと(汗)。

通奏低音は新曲2つ。
これもかなりタッチが違う上に、フレットへの弦の当たり具合も変わるので、左手の押さえ加減も少し変わってきます。

全体に、低めのピッチとより弱めのテンションを使って、フランスのエレガントな表現ができるように心がけつつ練習します。

0 件のコメント:

コメントを投稿